• NEW
  • 太陽光発電

太陽電池モジュール(太陽光パネル)のメーカー保証を法人向けに解説

太陽電池モジュール(太陽光パネル)は、長期にわたって使用する設備です。導入や維持にかかるコストも少なくないため、安心して長期的に利用するためには、保証についてしっかりと理解しておくことが重要です。

そこで本記事では、法人向け太陽電池モジュールの保証の概要や種類、内容などを詳しく解説します。

また、導入検討にあたり太陽光発電のメリット・デメリットを再確認しておきたい場合には、以下の記事も参考にしてみてください。

 

太陽電池モジュール(太陽光パネル)の保証とは

太陽電池モジュール(太陽光パネル)の保証とは

太陽電池モジュールの保証とは、メーカーによる製品の品質や性能の保証のことです。保証期間中に保証対象範囲で不具合が発生した場合には、無償でメーカーから修理や交換などのサービスが提供されます。

太陽光発電は長期にわたる稼働が期待される設備であるため、予想され得るリスクに備えられるだけの保証期間や、充実した内容の保証が付いた製品を選ぶことが重要です。

適正な製品を選ぶために、まずは太陽電池モジュールの保証についてしっかりと理解しておきましょう。太陽電池モジュールの保証は、主に以下の2種類に大別されます。

  • 製品保証(システム保証)
  • 出力保証


ここからは、上記の種類別に詳しく解説していきます。

【種類別に解説】太陽電池モジュール(太陽光パネル)の保証内容

太陽電池モジュール(太陽光パネル)の保証内容

まずは、製品保証(システム保証)の詳細から確認していきましょう。保証の期間や対象など、具体的に紹介します。

製品保証(システム保証)とは

太陽電池モジュールの製品保証とは、機器の故障や不具合をカバーする保証です。太陽電池モジュールを安全に運用するため、保証対象に製造上の不具合が見つかった場合はメーカーによる修理や交換が実施されます。

製品保証(システム保証)は10年以上のメーカーが多い

太陽電池モジュールの製品保証の期間は、多くのメーカーで10年以上が設定されています。これは、太陽電池モジュールが長期にわたって使用されることを想定しているためです。

ただし、保証期間はメーカーによって異なるため、複数社を比較して検討するのがおすすめです。例えば当社リープトンエナジーでは、N-typeの片面出力タイプで15年、両面出力タイプでは25年の保証期間をご用意しています。

特に両面出力では同タイプの他社製品より長く、安全にお使いいただける環境を整えていますので、ぜひ選択肢のひとつとしてご検討ください。

参考:リープトンエナジー株式会社 製品保証

リープトンエナジー 保証期間

リープトンエナジー 保証期間

製品保証の対象設備

太陽電池モジュールの製品保証には、太陽電池モジュール単体を保証するものと、パワーコンディショナや架台といった周辺機器まで含めて保証するものがあります。

ただし、周辺機器まで保証対象に含める場合には、全ての製品を同一メーカーで揃える必要がある点には注意が必要です。

製品保証の適用外となるケース

太陽電池モジュールの製品保証は、全てのケースで適用されるわけではありません。例えば、以下のようなケースでは適用外となることがほとんどです。

  • 自然災害(台風、地震、落雷など)による故障の場合
  • 取扱説明書に記載された使用方法を守らないなど、不適切な使用が確認された場合
  • 故意または過失によって機器を破損した場合
  • メーカーの許可なく機器などを改造した場合


製品保証の内容はメーカーや製品によって異なるため、上記のほかにも保証適用外となるケースは考えられます。
太陽電池モジュールを安心して使用するためには、自社状況をカバーする保証内容を取り揃えるものを選ぶことが大切です。

出力保証とは

太陽電池モジュールの出力保証とは、太陽電池モジュールを設置したあとも一定期間、一定の発電量を維持することを保証するものです。

太陽電池モジュールは、設置したあとも長年同じ発電量を維持し続けられるものではありません。経年劣化や故障などにより、多くの場合は発電量が低下していきます。

出力保証は、こういった発電量の低下に対する保証です。保証期間内に発電量が一定の基準値を下回った場合、メーカーによる無償の修理や交換が実施されます。

出力保証が20年以上のメーカーも多くある

太陽電池モジュールの出力保証は、20年以上の長期にわたって保証されるケースが一般的です。経年劣化などによって太陽電池モジュールの発電量が一定の基準値を下回ると、出力保証が適用されます。

ただし、実際の発電量は設置場所や環境条件によって異なるため、保証値はあくまで目安とされます。

当社リープトンエナジーの出力保証期間と基準値

当社リープトンエナジーのN-type太陽電池モジュールには、30年間の出力保証が付帯しています。保証期間中の出力基準値は、以下の通りです。

  • 1年目:1.0%までの出力低下
  • 2年目以降:毎年0.4%までの出力低下
  • 保証期間終了時:87.4%以上の出力

リープトンエナジーの出力保証期間と基準値

長期的に安定した発電量を確保したい企業の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

参考:リープトンエナジー株式会社 製品保証

太陽電池モジュール(太陽光パネル)の特殊な保証サービス

太陽電池モジュールの保証サービス

ここまで一般的な保証について解説してきましたが、一部メーカーのなかには、特殊な保証サービスを展開しているところもあります。ここでは、一部で見られる保証サービスを簡単に紹介します。

自然災害補償

先ほど太陽電池モジュールの製品保証の適用外となるケースにおいて「自然災害による故障の場合」を挙げましたが、一部では、台風や地震などの自然災害に対する補償を用意しているメーカーもあります。

近年、異常気象による自然災害が増加しており、太陽電池モジュールの設置場所によっては被害を受ける恐れあるところもあるでしょう。自然災害補償に加入していれば、万が一の場合にも経済的負担を軽減できると予想されます。

施工保証

太陽電池モジュールの施工保証とは、設置工事の不備によって機器に不具合が発生した場合に、設置工事の施工業者が無償で修理や手直しを行う保証です。

メーカー保証の対象は「製品の欠陥や故障」であるため、施工不良による不具合は対象外となる場合があります。一方の施工保証は「設置工事の品質を保証するもの」であるため、併せて活用できれば、より包括的な保証が期待できるでしょう。

太陽電池モジュール(太陽光パネル)で保証を受けるための注意点

太陽電池モジュール(太陽光パネル)で保証を受けるための注意点

太陽光モジュールで保証を受ける際には、以下の2点に注意が必要です。

  • 保証書の保管、事前登録の手続きをしておく
  • 定期にメンテナンスをする


それぞれ詳しく解説します。

保証書の保管、事前登録の手続きをしておく

太陽電池モジュールの保証を受けるためには、保証書の保管と、メーカーへの事前登録手続きが必要です。

保証書は保証の期間や内容を証明する書類であり、万が一の際に保証を受けるために欠かせないものです。大切に保管し、紛失しないように注意しましょう。

また、メーカーへの事前登録も必須です。この登録によりメーカーが保証期間の開始日や製品情報を把握できるため、スムーズな保証対応につながります。特に、所有者が変わる場合の名義変更は忘れないよう注意しましょう。名義変更を忘れると、保証が受けられなくなる恐れがあります。

定期にメンテナンスをする

太陽電池モジュール自体に保証がついていたとしても、機器の定期的なメンテナンスは不可欠です。なぜなら、多くのメーカーでは、適切なメンテナンスの実施が保証の前提条件とされているためです。

定期メンテナンスでは、太陽電池モジュールの清掃やパワーコンディショナの点検、接続部のゆるみがないかどうかの確認などが行われます。これらは保証を維持するだけでなく、太陽電池モジュールの寿命を延ばすためにも重要な作業です。

太陽電池モジュール(太陽光パネル)の保証に関するよくある質問

太陽電池モジュール(太陽光パネル)の保証に関するよくある質問

最後に、太陽電池モジュールの保証に関してよく聞かれる質問とその回答を紹介します。疑問を解消したうえで、太陽光発電を導入するかどうかを検討してみてください。

保証書がない場合はどうすれば良い?

太陽電池モジュールの保証書を紛失した場合の対応は、メーカーによって異なります。保証書がなければ保証が受けられないケースもありますが、なかには、製品型番や製造番号などの情報があれば、保証が受けられることもあります。

そのため、もし保証書を紛失してしまった場合でも、まずはメーカーに相談してみるとよいでしょう。

有料の損害保険も活用した方が良い?

損害保険とは、自然災害や事故などにより太陽電池モジュールが破損した場合に、修理費用の補填や代替品の提供を受けられる保険サービスのことです。メーカー保証ではカバーされない部分も、損害保険で対応できる場合があります。

特に自然災害が多い地域や、落雷のリスクが高い地域などでは、損害保険への加入を検討する価値は高いといえるでしょう。ただし、保険会社によって保険料や補償内容が異なるため、費用対効果を考慮したうえで加入する必要があります。

まとめ

太陽電池モジュール(太陽光パネル)の保証に関する記事のまとめ

太陽電池モジュールの保証には、製品保証と出力保証の2種類があり、それぞれの保証期間や内容はメーカーによって異なります。そのため、太陽電池モジュールを長く、安全に使用するためには、保証も含めた比較検討が必要でしょう。

当社リープトンエナジーでは、N-type両面出力タイプの場合、製品保証は25年、出力保証は30年をお約束しています。

「Tier1」や「PVEL」といった世界的第三者認証機関から認められる技術力と、日本生まれの太陽電池モジュールメーカーならではのきめ細やかなサービスで長期に渡りサポートし続けますので、ぜひ、選択肢のひとつとしてご検討ください。

 

監修者

リープトンエナジーブログ編集部

”神戸発”太陽電池モジュールメーカー、リープトンエナジーが太陽光発電について易しく詳しく解説します。お問い合わせは、右上の「お問い合わせ」からお気軽にどうぞ。

記事をシェアする

  • X